Story1:幼少期

1980年に鹿児島に生まれました。
桜島の地熱を感じながら、穏やかな内海と肥沃な大地に包まれて育ちました。

幼いころ、常に感じていたのは「自分につながる命の存在」
兄弟、親、祖父母、もっと前の世代、人類の前の世界。そんな大いなるものの存在をいつも感じていました。そういう話を聞かされたこともあったと思いますが、ふと、思い起こす…そういう感覚です。

私は突然この世に生まれたわけではない。
沢山の命が綿々とつながれてきたから、今ここに私の順番がある。
だから命の無駄遣いはしてはならない。

5歳の時、2番目の弟を亡くした経験も、自分の命を大切にしたいという願いにつながっているかもしれません。

Story2:大学卒業後の選択

大学卒業後、私は地元である鹿児島に帰ることなく、東京での就職を選びました。
選択の理由は「これまでの自分とは違う道を歩いてみたい」から。
刺激のある生活、これまであまり出会ったことのない人たちとの日々。

もちろん事業への共感は大いにありました、10年間必死にしがみついて働きました。走り続けることが、半ばゴールになっていたのです。

仕事での達成感・挫折感。沢山の感情を使いながら、情熱を傾ける毎日。
決して悪くはない。むしろ、起伏のある楽しい毎日、なのかもしれない。

でもふと。

この人生は私が心から望んだものだったのかな・・・

Story3:結婚・出産という変化

仕事の忙しさと並行して、結婚出産という大きなライフイベントが続きました。
特に、出産による生活の変化は想像をはるかに超えたもので、いやおうなしに自分を見つめる機会になりました。

すくすくと育つ子供たち。育てる喜びを感じつつ、やがて来る復職に思いをはせる日々。
「このまま社会に戻って、私がやりたいことは何だろう。そもそも、私は何者なの?」

それは気づかずに通り過ぎることもできる問い。
でも一度気づいてしまうと、どうしても考えずにはいられない大きな問いでした。

役割の中で、自分のできることを制限せず、「長谷川由香」という一つの命で人生を見つめなおしたい。
そして出会ったのが、CTIジャパンのコーアクティブ・コーチングでした。

CTIジャパンホームページ

Story4:コーチングの学び・プロへの道

コーチングを学び始めてまず驚いたのは、学びのほとんどは「クライアント体験」であること、でした。体系だったスキルも学びますが、ほとんどの時間は、私自身がクライアントとなって深く聞いてもらい、自分の奥底に眠る感情に向き合う、という時間だったことです。

本当に願っていたけどあきらめたこと。
会いに行きたい・こうしたいと思った時に、状況を優先させて気持ちを押し殺したこと。
根底には癒されていない悲しさ・寂しさがあること。

そういう自分でも全く気付いていなかった心の動きを一つ一つ言葉にすることで、
ああ、もう自分の人生を生きるのは私しかいないんだ。もう自由に決めていいんだ。と感じることができるようになっていったのです。

コーチングを学びながら、この体験を私も誰かにお届けしたい。
自分の人生を生きる、ということを一人ひとりが考えて行動していけば、それぞれの毎日はエネルギーに溢れ明るいものになる…そんな思いから、学びは2年間に及び、2014年プロコーチとしての認定を得ました。

Story5:命との別れ・生まれ直し

プロコーチの資格を取得しつつも、「ゆっくりボチボチやっていけばいいかな」とどこかでスピード調整をしていた2016年。子供の流産という悲しい出来事が起きました。

子供2人を育てつつ、仕事をする毎日。忙しさもあったと思いますが、当然生まれてくるもの、と信じ切っていた命が空に還っていった。引きはがされるような悲しみが襲いました。幼いころ、弟を亡くしたこと。その時の自分の年齢と今の子供たちの年齢。すべてが繋がっているようでもあり、大きく深い落胆の中で過ごしました。

そんな時、コーチングセッションを久しぶりに受けました。
コーチとしての活動はしていますが、私自身もクライアントとして定期的にコーチングを受けているのです。

そのセッションの中で、私はある問をもらいました。
「空に還った子供の命から由香さんがもらったものは何?」

私は失ったのではなく?何かをもらったのかな?
その問いは私を大きく揺さぶりました。

私は、もう自分のことを、自分がしたいことを思い切りやればいいよ、と子供の言われているのかも
しれない…!!!

あなたが生まれてきたのは「奇跡」なんです。
生まれたくても生まれない命がたくさんあるんです。
命を軽く扱って無駄遣いしちゃいけない。精一杯自分をしって、理解して、愛してあげよう。
自分を大切に、自分の人生を生きよう。

私がコーチとして、人生の目的を取り戻した瞬間でした。
ライフサポートコーチング。いよいよここから本格的に始まったのです。